機器の再選定

本業が忙しく、全く更新できていませんが検証事はぼちぼちやってます。

最近は機器の再選定を行っています。

きっかけ

昨年、ケーブルを現在の形に整えてCZ-8Aで色々聞くようになった結果、
ADI-2 Pro FSの高域のリンギングが気になり始めたのがきっかけです。

また、SSL SiXのヘッドホン出力にも頭打ちを感じるようになりました。

そこでオーディオ機器も交えて一から選定することにしました。

選定した機器

過去の経験を踏まえて色々と調べた結果、
DACとHPA(ヘッドホンアンプ)を以下の機器に交換しました。

・DAC:Denafrips Pontus II
・HPA:Denafrips THE ARTEMIS

Denafrips THE PONTUS IIとTHE ARTEMIS

DAC

はじめはDACから選びなおしました。

気になっているリンギングに関して
今まで聞いてきたDACの音を思い出しながら考えると、
ΔΣ型DACの落としきれてないスイッチングノイズじゃないかと考え、
R2R型DACを探すようになりました。

色々調べてDenafrips PONTUS IIを選定しました。

FPGAを用いたR2R型DACです。
ある程度の性能のR2R型DACは今のところこのタイプしかない感じでした。

FPGAを用いたR2R型DACは色々なメーカーからでていたのですが、
Denafrips PONTUS IIを選んだ理由は

コンデンサを大量かつ並列に使った低ESR電源であることから
安定かつ高速な電源供給が可能と判断したためです。

届いてNOSモードにして試聴

しっくりくる音でした。
私が考えていた当たり前を実現していたためです。

一音一音が正確に移っていく。

この一言に尽きます。

たった一言の当たり前を今まで使ったり聴いたりしたDACではできませんでした。

開封直後でもこの感覚を味わえるのですが、
3ヵ月経過後は音が落ち着き、より音の深いところまで表現します。

お見事の一言でした。

ヘッドホンアンプ

DACでおおむね満足した後にヘッドホンアンプの検討を行いました。

過去の経験から私が良いと感じるものは
・最適化されたシンプルな回路
・瞬時の大出力に耐えられる強固な電源

アンプの回路構成を目視で確認していった結果、

Denafrips ARTEMIS

に決定しました。

選んだ最大の理由はコンデンサを大量に使った低ESRな電源回路ですが、
駆動部は放熱板1枚に収まるくらいに最適化されていることがうかがえる
内部写真であったためです。

7月に注文してから結構かかりまして10月にようやく届きました。

8月に来た納期遅延のお詫びのメールに部品が届かない旨が書いてあったため、
新型コロナによる混乱で部品が届かなかったのが原因と考えています。

届いてから

Denaprips PONTUS II → SSL SiX → Denafrips ARTEMIS → HDJ-X10 改造版

でケーブルは自作だったり標準の電源ケーブルだったりという
突貫の環境を作って3か月ほど試聴していました。
(ARTEMISも音が落ち着くのに3ヵ月ほどかかったためです。)

結論から言うと

「やっと納得のいくヘッドホンアンプに出会えた」

です。

最初はバランス駆動コネクタあるのでバランス駆動で試聴。

バランス駆動に関しては
現状真っ当なものがなく否定的な立場ですが、
真っ当なものが出れば評価はします。

そうした機器が現れた時に対応できるように
自分用のヘッドホンケーブルは今でもバランス駆動用コネクタで作っています。

聴いて驚きました。

今まで聞いてきたすべてのバランス駆動アンプにあった
ワインドアップを感じないためです。

それでいて立ち上がりは速いので、
肝心のところは振動板をしっかりグリップしている。

したがって、音像を歪ませることなくヘッドホンをしっかりグリップできることから
音のインパクトから残響音までしっかりと表現してくれます。

SiXのインジケータが再生中点灯しているようにしかみえない曲
(いわゆるオーディオオタクが「馬鹿音源」と言って文句を垂れるような音源)を流しても
きっちり分離するほどです。

もう、ばっちりです。
私が思い描いていた音像を出してくれます。

SE接続もいいのですが、バランス駆動が納得のいくレベルで作られているので、
バランス駆動非対応のヘッドホンをつなぐときに使うくらいしか出番はなさそうです。

最後に

現在、ARTEMISの音が落ち着いたので、CZ-8Aをつなげて聞いていますが、
音質や音源を気にせずに作品の中身に没頭できるのはありがたいです。

良いメーカーに出会えました。

DenafripsのHPに書かれている「FOR MUSIC LOVER」に嘘はないです。

ただし、これは「道を走るためにしっかり整備された車」や
「お酒を飲むための汚れていないグラス」といった
当たり前のことであります。

しかし、その当たり前のことを行えるオーディオメーカーがあり、
それを見つけられたことは素直にうれしいです。

そこまでいろいろとトラブルや損失もありましたが、
機材選びで現在に到達するまでの必要な道筋と考えて
「損失」を「失敗」として清算できます。

今後はDenafripsで機器をそろえる予定で、
プリアンプのATHENAを購入しました。

届いたら、音の感想などを書く予定です。

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HDJ-X10

CZ-8Aにメインを奪われつつありますが、機器の音が安定していない時の試聴では
非常に役に立ったヘッドホンです。

HDJ-X10の紹介ページもありますので、
詳細はそちらを参照してください。

2021年11月に5000円ほど値上げしたようですが、それでも良いヘッドホンです。

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