【革】第90回 東京レザーフェア(TLF) 感想
第90回TLFへ行ってきましたので、
その感想を書きます。
・目的
・交渉事でお世話になっている人への挨拶
うつ病で壊れた脳のリハビリを兼ねて、色々交渉事をしているのですが、
タンナーさんに縁あってお世話になっているため、
挨拶をしたいなと思ったのが動機です。
・革の情報収集
各卸やタンナーからどんな革が出ているのか
把握するのが目的です。
メインはアッパー(甲革)より靴底用革の情報収集です。
頑丈で粘りのある革が欲しいのです。こんな感じのね。
靴をオーダーする時、その革で本底、中底、
先芯、カウンターを作ってもらうためです。
知り合いの靴屋さんだとそれができるので。
・印象に残ったブース
・兵庫県比較産業協同組合
お世話になっているALMIGHTY様へ挨拶をしてきました。
現在、革をオーダー中です。それがこれ。
革をオーダーした経緯や理由は
今やっていることがある程度形になったところで書きます。
良い色が出ていたものの、染まっていないところが結構目立ったので
もう一度染めなおして頂くことになりました。
…ブースの写真は撮り忘れました。orz
それから、坂本商店様へ。1年前に少し会っただけなのに、
顔を覚えていらっしゃいました。
ちなみに、私が元気な時にBoleroに黒桟革で注文しています。
オーダーした靴は後日紹介します。
ここはなんといっても黒桟革。藍染めものがすごく印象的でした。
漆の黒と藍のコントラストが何ともいえないのです。
これで鞄を作るとカッコいいだろうなぁ…。
それから、APLFという香港で開催されたコンクールで
ベスト・ニュー・レザー大賞という賞を受賞したそうです。
それがそのトロフィ。
兵庫のタンナーって実力あるなぁと思いました。
自分達でコンテストを行って良い意味での
切磋琢磨をしているからでしょうね。
・埼玉県皮革産業協議会
大東ロマン様へ挨拶をしに行きました。
以前、ギリーシューズをオーダーした時に使ったものですから…。
色々とお話をしてきました。
「彩鞄」というプロジェクトを立ち上げていました。
今後、どんな製品が出されていくのか
見ていこうと思います。
それにしても写真の革、良い色彩でした。
それから、時間ができたら埼玉のタンナーさんも訪問したいです。
・堀下栄
どうせワインハイムしか…と思って行ったらビックリ。
ZONTAの革がありました。
スムースレザーだけでなく、スエードもありました。
曰く、イルチアの扱いをやめた時から扱っていたとのこと。
去年、同ブースに質の良さそうなイタリアの革が有ったけど、
それがZONTAだったんだと思います。…きっと。
とりあえず、知り合いの靴屋さんに報告しておきましょう。
・富田興業
イルチアの取り扱いを開始していました。
撮影NGだったため、写真はとっていません。
TLF後に開催する個展ではOKとのこと。
ベティスとラディカカーフがあることは確認。
私はベティスで作ったのでもう良いかという感じです。
模様はともかく革の質感はZONTAの方が良いしね。
・VOLPI CONCERIE
革底用の革で良いのがありました。
イタリアのタンナーVOLPI CONCERIEです。
下の写真の様に底材用の革がずらり。
繊維も緻密で、硬さもあり良さそうでした。
硬いのはものすごく硬かったです。
硬いものだけでなく、程よい硬さと粘りを持った革もありました。
残念ながら、海外出展で日本で取り扱っていないとのこと。
ものが良さそうなだけに勿体無いです。
ユニタスファーイースト
兵庫県比較産業協同組合のブースでタンナーの方々と
お話をして、その中でユニタスファーイーストの方が
「革のメンテナンスについて教えてあげるから、ブースにおいで。」
と言われたのでブースで色々と教えていただきました。
説明が理論、実演ともに納得の行くものだったことと、
コロニルでのケアより時間を短縮できそうだったので、
ケア用品を発注しました。後日、結果を書きます。
・最後に
色々な情報が仕入れられ、有意義なイベントでした。
お目当ての革底用の革の情報は少なかったですが、
逆にアッパーは豊富でしたね。
後はVOLPI CONCERIEの革をどこかが扱ってくれることに期待です。
自分達の納得できるものを追求できるのは羨ましいですね。
納得したものをお客さんに理解して頂くことやお金の問題等、
違った観点でキツイんでしょうが。
私は仕事ができるようになったら、
「自他共に納得できる仕事」をしたいです。