【愛用品】KINESIS Contoured Keyboard

 私のハンドルネームの由来となっている愛用品、
KINESIS Contoured Keyboardの紹介です。

KINESISとは

 1991年に設立されたキーボードメーカーです。

KINESIS Corporation

 キーボードを人間工学、解剖学等色々な観点から
形状を見直したKINESIS Contoured Keyboard(以下、KINESIS)が有名です。

 日本ではエジクン技研が正規代理店として販売しています。

 ぷらっとホームが取り扱いをやめた時、
直輸入しか無いのかと考えていた矢先にエジクン技研が扱ったので
知った時は腹の底から有り難いと思いましたね。

経緯

 学生時代、講義課題のプログラミングをしていて右手に違和感を感じました。
恐らくEnterを押すときの往復で手首が痛くなったためでしょう。

 その時SEとしてやっていくには手は大切にしないとと感じ、
良いキーボードを探ました。

 PCショップで扱っているキーボードがしっくりしなくて
こんなキーボードがあればなぁとイメージをふくらませていたら、
KINESISに出会ったのです。

 一目見て「これ!!」と思わせるデザインでした。

 当時、PS/2モデルが26,800円でぷらっとホームで売られていました。
お金のない学生には高価でしたが、意を決して購入しました。

 それ以来、10年以上の付き合いです。

 今のキーボードは3枚目。職場も2枚目で合計5枚買っています。

 ただ、1枚のキーボード当たり7年は持ちました。
色々とコーディングしたり報告書を書いたり酷使しているのにも関わらずです。
無茶苦茶頑丈です。

 3枚の壊れたキーボードから大丈夫なパーツを合わせて
スペアキーボードを1枚作って保管しています。

特徴

 普通の人から見ると、異形と思える形とは裏腹に形状と中身共に
キッチリ設計されているのが使っていて分かります。

 逆に「多くの人が打ちにくい形状に無理矢理合わせる」のが異質です。

外観

 全体です。遠くから眺めてもひと目で分かるデザインです。
普通のキーボードとかけ離れているのですから当然といえば当然です。

KINESIS 全体

 まず、右と左でキッチリ分離されています。
更にお椀状に凹み、キーは縦一線に整列して並んでいます。

 それから、ホームポジションだけキーの色と形状が違います。
アフォーダンスデザインを地で行く形状です。

左側

KINESIS 左側

右側

KINESIS 右側

 こうすることにより、指運びの時に極度に腱が張らない様になっています。

 そう。腱が無理に張るからダメージが蓄積して「腱鞘炎」になるのです。
もともと動かさないキー配列と構造にしてしまえば問題ないというわけです。

 さて、PCではカーソル移動や改行、削除と言ったキーは頻繁に使います。
従来のキーボードではEnterキーより右側にあり、
使うたびに手を移動させなければいけませんでした。

 これをKINESISは短いけど一番大きな可動部を持つ親指に
それらのキーを集約しています。

右側には「Enter」や「Space」を

KINESIS 右側 親指割り当て部分

左側には「Backspace」や「Delete」を持ってきています。

KINESIS 左側 親指割り当て部分

 尚、カーソルキーは人差し指と中指のキー範囲に持ってきています。
左側に左右のキー、右側に上下のキーです。
立体だからこそできる割り当てですね…。

 これ、慣れるとすごく楽なんです。
普通のキーボードを打つとすごくイライラするくらいに。

中身

 中身もこだわっています。

 最近、ゲーム用キーボードとかで色々と流行っているCherryのMX軸ですが、
このキーボードにはエルゴノミクス用の茶軸が付けられています。

KINESIS スイッチ部分

 今だと赤軸のものもあるようですね。今度買う時はそれを試してみます。

 それだけではありません。H/W内でキーのリマップが可能なのです。
またプリセットとしてDvorak配列の切り替えが可能です。
私はDvorakにして使っています。こっちの方が手が楽なので。

 さらにキーマクロ機能も搭載していて、
「Alt」+「~」等のキーの同時押しを一つのキーに割り当てることも可能です。
私はCapsLockに「Alt」+「~」を割り当てています。

慣らしはどうするの?

 これを見た多くの人は「どうやって慣らしたの?」って言います。
ごもっともな意見です。

 私はKINESISが正常で従来のキーボードが変形したと考えて慣れました。
そうすると、手がKINESISをリファレンスとして
従来のキーボードがどれだけ格子配列からずれているかで覚えられます。

 だから、私が普通のキーボードをしれっと打っていると驚きますね。(苦笑)

最後に

 思い入れの強い道具です。タッチタイピングが苦手だったのですが、
このキーボードで学習したお陰でどんなキーボードでもしれっと打てるようになりました。

 KINESISは「動き」という意味があるので、
道具が私を正しい打ち方に動かしたのかもしれません。

 尚、私のH/N「杵人」は
「KINESISを使う人」→「KINE 人」→「杵人」ってつけました。
今後もこのH/Nを変えることは無いでしょう。

 ここまで一つの物事を徹底的に追求して完成した道具を見つけたことを誇りに思うし、
これからもこういう道具を見つけたいからです。

 以上、私の一番の愛用品KINESIS Contoured Keyboardの紹介でした。

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