第92回(2015年 夏) TLF 感想

 今回もTLFへ行ってきたので感想を書きます。

目的

 今回の目的は以下の通りです。

  • ALMIGHTYに注文する革の打ち合わせ
  • 革の情報収集

革の打ち合わせ

 まず、前回オーダーした革を使った靴を見せて報告しました。

フェルナンブコ鞣し 革靴

フェルナンブコ鞣し 革靴

 「良い仕事してる」とタンナーの方に好評でした。

 今回はある道具の肌に直接触れるパーツに使うための革をオーダーしました。

 そのため、肌に触れるというところから姫山水をベースにフェルナンブコのタンニンを入れ、

ALMIGHTY 姫山水

ALMIGHTY 姫山水

 抗菌と付加価値をつけるべく鈴鹿墨染めを施すという提案があったため、
提案通りにオーダーをしました。

ALMIGHTY 鈴鹿墨染め

ALMIGHTY 鈴鹿墨染め

 前回のTLFで気になっていたギミック全部だったので、
全部試せる絶好の機会だったためです。

 革ができあがり次第、載せますのでお楽しみに。

気になったもの

ALMIGHTY

 ALMIGHTYの革で作られた革製品が陳列されていました。

ALMIGHTY 姫山水 柔流

ALMIGHTY 姫山水 柔流

 特に藍(インディゴ)染めの発色がきれいでした。

ALMIGHTY インディゴ染め 靴

ALMIGHTY インディゴ染め 靴

 青とか藍ってすごく気持ちが落ち着くのか好きなのです。

坂本商店

 黒桟革 極 本藍染めで作られた靴が展示されていました。

坂本商店 黒桟革 極 本藍染 靴

坂本商店 黒桟革 極 本藍染 靴

 なかなかの質感です。いつかは革を1枚購入して靴を注文したいです。

 今のところ、Boleroで注文した靴しか黒桟革を使って無いので…。

Bolero 黒桟革 モンクストラップ

Bolero 黒桟革 モンクストラップ

 それから、衣料用の黒桟革も展示してありました。

黒桟革 衣料用

黒桟革 衣料用

 ヘッドホンのヘッドバンドに使ったら面白そうだなと感じました。(いつかやりたい。)

Volpi

 今回、最大の収穫がVolpi社の本底が
日本で取り扱われるようになったことです。

Volpi 本底

Volpi 本底

 前々回のTLFで見た時に良い品質だったのでどこかが取り扱わないかなと思っていたため、
代理店が現れたことは一番良いニュースでした。

 代理店はレオン・インターナショナルで本底用の革の値段は以下の通り。

  • CUOIO NATURALE:170円/ds
  • CUOIO ROCCA :200円/ds

 稼げるようになったら、どちらか一枚取り寄せて靴を注文したいですね。

 オンラインショップもあるみたいですが、本底用の革はまだ上がってませんね。

【2017.08.12 追記】

 代理店が章利という所に変りました。

 この代理店で依頼するのは以下の理由でやめた方が無難です。

  1. 名刺を渡したのにも関わらず、個展の案内で毎回名前を間違えたこと
  2. 個展をみて(別の革ですが)どの様な販売になるのか問い合わせたら1週間以上返事がないこと
  3. 返事が無いのをフォローしたら、「50枚ロットより受け付けます。」と言う旨の乱暴な文面であったこと
  4. 上記の内容が500万くらい動く内容の者に対して文面に宛先を付けないというメールマナー失格な文章であったこと。(最近のスパムでもしません。)
  5. 質問した内容に対して見当違いな回答が返ったこと。(HP内に作り手の想いに応えますはほぼセールストークです)

 良いものなのに、売り手が駄目だと全く売れそうにないですね…。

共進エル

 この2つのカーフが機会があれば、
革を取り寄せて注文靴を作って良いくらいに魅力的でした。

共進エル リヤード

共進エル リヤード

共進エル シャトーブリアン

共進エル シャトーブリアン

片岡商店

 相変わらず、片岡のインポートカーフも良い仕上がりでした。

片岡商店 インポートカーフ

片岡商店 インポートカーフ

堀下栄

 ここはワインハイムとZONTA。仕上がりを見ているとZONTAの方が魅力的でした。

堀下栄 ZONTA

堀下栄 ZONTA

最後に

 印象的だったのが富田興業のブースに
イルチアの革が見当たらなかったことでしょうか。

 あったのかもしれませんが、一通り見ても見つかりませんでした。

 去年出てきた時に品質があまり良くなかったので、
無くても良いかなと思っています。

 ちなみに2012年時のイルチアのベティスは抜群でした。

 メンテナンスしない前でもメンテナンスすれば化けるという予感はありました。

イルチア ベティス(2012年) ノルベジェーゼ メンテナンス前

イルチア ベティス(2012年) ノルベジェーゼ メンテナンス前

 クリームなどでメンテナンスするとこんな感じに赤が出てきてすごいきれいなんです。

イルチア ベティス(2012年) ノルベジェーゼ

イルチア ベティス(2012年) ノルベジェーゼ

 このような2012年に靴を作った時の予感が無くなっていたので、品質が落ちたと判断しています。

 このことから言えるのは、人の心を惹き付けるものを作らなければ消えていくことでしょうか。
今までがどんなに有名であってもね。

 後は、革を扱う製品を作るのであれば、一度はTLFへ行くべきと思います。

 以下の様な同じ染料で異なる色を出す革の気まぐれを見ることや
作られているタンナーの方の顔を見る等、
ハンズや革屋で買うだけでは体験出来ないことが多くあるからです。

同じ染料での革の発色個体差

同じ染料での革の発色個体差

 私は行ける限りは行きます。

 毎回変わっていないようで意外と変わっているし、
何より掘り出し物を探すことが面白いのです。

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