【探求】フェルナンブコ染め鞄 使用経過 報告
2014/11/29
9月に完成したフェルナンブコ染め鞄を
使い始めて2ヶ月が経過したので、
革がどんな状態になったのかレポートします。
フェルナンブコ染め鞄に関して
私が「勿体無いものを利用できる形にする」という一環でやっている
「フェルナンブコのオガ粉の利用方法の検討」として企画して作った鞄です。
詳細は鞄完成の報告記事に記載しています。
フェルナンブコ材は硬度、音響特性、染色能力で
優れた特徴を持っているので、利用方法の考え甲斐がある材です。
私の頭のリハビリにはちょうど良い材料です。
経過
触れている部分が段々と赤みを帯びてきました。
これがベルトの触れてない部分
こっちがベルトの触れた部分です。
鞄の裏が結構赤くなっています。
今後の変化が楽しみです。
さすが、万年筆にしても明るい茶色から
濃い赤茶色になるだけのことはあります。
今後の方針
肌触りもよく、触れてこすれる所が
赤く変わっていくので靴の裏革に使うと面白いなと感じました。
そこで老練の靴職人の方と話していたら、
「引っ張って割けるような革じゃないから、腰裏(踵を覆う部分)使えるぞ。」
という意見をいただきました。
というわけで、
腰裏までフェルナンブコ染めの革を使用した靴を計画中です。
12/4、12/5に開催されるTLFでタンナーの方と
お話を詰めてこようと思います。
お金は出ていきますが、その分大量の経験を得られます。
なんと言いますか、最悪の場合一人で食べていくための
「何か」を掴んでおきたいのです。
そのために経験が欲しい。
そんなところです。